12.プロトコルとは

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インターネットを使ったり、ウェブサイトを作成しようとするとよく目にするようになる用語のひとつが「プロトコル」ではないでしょうか。プロトコルはインターネットなどのネットワークを通じてデータをやり取りするための通信手段です。

こう言ってしまうと、難しく感じられるかもしれませんが、ものにたとえると非常にカンタンに理解することができます。

たとえば、あなたがこうしてウェブページを見ているときでもウェブサーバーからデータがあなたのパソコンまで送られてきていることは、前のページでお話しました。(ホームページが表示されるしくみを参照)

では、このデータを宅配小包に置き換えて考えてみましょう。
もし、あなたが実家の両親においしいクッキーの詰め合わせを贈りたいと思ったら、宅配便を使って送りますよね。

でも、これが手紙だったらどうでしょうか?
便箋で2,3枚しかないのに、宅配便を使っていたらちょっともったいないですね。この場合はもちろん郵便で送ります。

また、あなたが引越しをするために家財道具一式を新居へ運ぶのであれば、引越し用に4トントラックをチャーターしなければいけません。

このように、運ぶ荷物の種類にあわせて、運ぶための手段(方法)を切り替える必要があります。
インターネットの世界でも送る(運ぶ)データの種類に合わせた方法でデータを送る必要があります。
このデータを送る手段(方法)が「プロトコル」です。

いま、ブラウザの左上のほうにこのページのURLが表示されていると思いますが、そこのはじめには何と表示されていますか?

「http://www....」とあるのがわかりますか。
この「http」というのも、じつはプロトコルでウェブページのデータを送るための通信手段です。

一つ前のページではメールサーバーについて、話しましたがそこで言っていた「SMTP」や「POP」も実はプロトコルです。

メールを送るための通信手段が「SMTP」というプロトコルで、メールを受信するための通信手段が「POP」というプロトコルです。

出来上がったウェブページをサーバーへアップロードするためには、「FTP転送」をすると言いますが、ファイルを転送するための通信手段が「FTP」というプロトコルなのでこう呼ばれます。

プロトコルは荷物を運ぶための輸送手段というイメージで、とらえると、ぐっと身近に感じるようになると思います。

主なプロトコルとその役割

HTTP

ウェブページのデータを送る

SMTP

メール送信

POP

メール受信

FTP

ファイル転送

MIME

添付ファイルの送受信

IMAP

メール受信(POPの拡張版)