11.メールのしくみ

トップ >> 導入編インデックス

ウェブサイトを運営するようになると、メールでのやり取りは頻繁になってくることと思います。ここでは、基本的なメールが送受信されるしくみを見ていきましょう。

まず、メールアドレスについてです。
独自ドメインを取得しているのであれば、@(アットマーク)から後ろの部分は取得したドメイン名が入ります。
たとえば、今見ているこのサイトのドメインは「homepagebuilder.org」ですから、メールアドレスは「xxx@homepagebuilder.org」となって、@から前の部分は私の管理下にあるので、どんな名前でも自由につけることができるわけです。

逆にプロバイダが割り当てるメールアドレスやhotmailなどのいわゆるフリーメールは、自分の好きなものをつけようと思っても、すでに登録されていたらあきらめなければいけません。
短くてわかりやすいものはすぐに埋まってしまいますから、後になればなるほど、必然的に長くなってしまいます。

この早い者勝ちの原理は、独自ドメイン名の取得も同じです。もし、あなたが今から「yahoo.co.jp」というドメイン名を取りたいと思っても、すでに登録されていますからムリな話です。

電話番号と同じように、ドメイン名もメールアドレスもまったく同じものは2つ存在してはいけないということは、理解できると思います。

次に、このメールがどのように送られるのかを追ってみましょう。AさんからBさんへメールを送ったと仮定して話を進めます。

まず、AさんはBさん宛てのメールを書いて送信すると、このメールはAさんの契約しているプロバイダ(あるいはレンタルサーバー)のメールサーバーを通じて、Bさんの契約しているメールサーバーへ届きます。

このままBさんが何にもしなければ、いつまでたってもAさんの送ったメールはメールサーバーに保存されたままになってしまいます。

Bさんがメールを見るためには、メールソフトを使ってBさんが契約しているメールサーバーに保存されているメールを受信する必要があります。

少し専門的な説明を加えると、Aさんがメールを送信したときはSMTPというプロトコル(送信するための手段)を使い、SMTPサーバー(メール サーバー)へ送られます。Aさんからのメールを受けたSMTPサーバーはBさんの契約するPOPサーバーというメールサーバーへ届けられます。


BさんはPOPサーバーへ届いたメールをPOPというプロトコル(受信するための手段)を使って自分のパソコンにメールを取り込みます。

この流れを表したのが、上の図です。

【注】この図では、SMTPサーバーはAさんが契約しているサーバーで、POPサーバーはBさんが契約しているサーバーになります。
メールサーバーは必ずしも、このようにPOPサーバーとSMTPサーバーで分かれているというわけではなく、契約しているプロバイダやレンタルサーバー会社の環境によって異なります。