あなたは書店でよく本を買いますか。
私は出先で空き時間があれば、すぐに書店を見つけて、いろいろと物色するのですが、私が本を買うときにとる行動パターンをここで確認してみます。
まずたくさん並んでいる本棚の前に行って本の背表紙をざーっとながめます。
そして、これはと目を引く本のタイトルを見つけたらとりあえず手にとって、目次をながめてみます。
つぎに、だいたいの本の内容をつかんだら、お金を払って買うかどうか判断します。
中にはタイトルの割には、中身があまり濃くなさそうだと感じたり、自分の探している情報がそこになかったりする場合もあります。そのときはまた、元の場所へ戻します。手に取っていないたくさんの本の中には、もしかしたら自分の求めている内容のものがあるかもしれません。
何百冊、何千冊とあるのですから、間違いなくあることでしょう。
でも、それは本の背表紙に書いてあるタイトルが自分にとって目を引くものでなかったために、手にとって中身を見ることなく本屋を後にしていることになります。
この行動パターンは有名な著者やよく知っている著者の場合を除いて、常に一定しています。
ホームページの中で使われているタイトルや見出しにも、これと同じことが言えます。
まず、訪問者はブラウザに表示されたページのどこを見て、その先を見るか、見ないかを判断しているかといえば、大きく書かれているタイトルや見出しです。本文にくまなく目を通すということは、まずないでしょう。
このタイトルや見出しで、あまりありふれた表現をしてしまったり、訪問者が求めているものとピントがずれてしまっていれば、その先を見てもらう確率は下がってきてしまいます。
インターネットの閲覧者は、ものを買いに直接きているわけではありません。インターネット利用者の目的は、その人が抱えている問題を解決しよう、あるいは、調べたいことや詳しく知りたい事柄について見に来ているのです。このことを常に意識したキャッチコピー作りが大切です。
訪問者に続きを見たい、詳しく教えてほしいと思ってもらえるようなキャッチコピーを作るには、センスも大事でしょうが、それ以上にお客さんの頭の中をイメージすることです。そのためには、前出のマーケットの調査を行ったことがここでも生きてきます。
また、リンクを設定する文章も同じことが言えます。たとえば、ただ「会社概要」とあるよりも「○○ってどんな会社?」とか「わたしたちはこんなことをやっています」としたほうがより、親近感がわいてきますし、ちょっと覗いてみようという気にもなります。サイトや会社のイメージに合わせて応用してみてください。